アカギ23巻
近麻本誌を追っかけている間は展開の遅さがだるくて仕方ないんだけど、まとめて読むとやっぱり面白いな。
麻雀の内容がじゃなくて鷲巣様の脳内の葛藤ぶりがね。
実際には相当短い時間なのにホワイトホールとか、V字復活とか、神の呼び出し方を思い出したとかあれだけの妄想を繰り広げる事が凄い。
この時の鷲巣様は自分が築いてきた自尊心を取り戻してキャッホーイみたいな感じだけど、今本誌では全く逆で慢心でありすぎる事が自分の欠点だと気づいて猛省しているのが面白いね。
そんな事を考えているよりも麻雀に集中しろよ!というツッコミは今更か。
アカギの「つれないな、鷲巣巌…オレを見ろよ」から点棒投げつけリーチは、格好良かったなー。
実際あんな事やられるとブチ切れるだろうけど(普通にマナー違反かと。鷲巣の席の方まで点棒が飛んでいってたしそのまま放置されてたw)、その辺もアカギらしい心理的なゆさぶりを狙った策略でした。
待ちは自分で8pか7pをツモれば四暗刻(ロンだとリーチ、タンヤオ、トイトイ、三暗刻扱いだっけか)、6p当たればリーチ、タンヤオ、イーペーコー。四暗刻を外しても、裏ドラの可能性があった訳で鷲巣様の9p打ちは最善の手であったという。何だかんだ言っていい内容なんじゃないの?
傷は浅いだ…という言い回しは結局謎のままだけど、”だ”って何だよw
単行本でも直されていない当たり、誤植ではないみたいだけど、浅いだって言い方珍しいな。
カイジ和也編一巻
一話以降は本誌を読んでなかったので、ほとんど初見でした。
速攻和也とのギャンブル説明に入ると思いきや、導入はまさかの劇中劇。
和也の書いた小説から、軽く一つのギャンブルの仕掛けを説明するという余裕のスタートです。
残酷な内容だけど、攻略法を説明されるとなるほどなーと冷静に感心してしまいました。
用意するもの
・一組のペアの人間
・9本の剣
・番号が振られた7個の穴がある人間黒ひげ的な箱2個
・鉄板9枚
・剣を刺す人と立会人
手順とルール
一組のペアがそれぞれ黒ひげ箱に入り、箱に入った人が剣を刺す箇所(どっちの箱のどの番号か)を指定。
剣は指定された箇所にブスリと刺されるのですが、2個の箱の穴にはランダムに剣をガードする鉄板が仕込まれており、どこに鉄板があるかは誰にも知らされていない。
剣が一回穴に刺される毎に、指定権は交互に移る。
指定権については特例有り。
死んだ人は当然指定権を失う。
死んだ人の箱に剣を刺してもいい。
9本の剣が箱に刺されるまで終わらない。
攻略案
①指定権を得た人が、もう一人の胴体の中心にあたる番号を指定。一人を見殺しにして片方が助かる残酷な戦略だが、指定した箇所に鉄板が当たる可能性もあるので一撃で殺す事は困難かもしれない。
一方が胴体箇所を指定→鉄板があって刺されず生還→指定権移動→もう一方が胴体箇所指定→鉄板…という流れもありうる訳で何だかんだ言って生存率はそんなに高くないんじゃないかと思う。
②箱の中に入った二人が励まし合いながら、刺されても生存率の高い箇所(足とか)を交互に指定し続ける。運がよければ無傷で生還する可能性も有り。
まっとうに二人助かりたいと願うなら②が正解だけど、自分が死ぬかもしれないという極限な状況で②の答えにたどりついてかつ実行するというのはかなり難しいでしょうな。
ペアの根底的な信頼が試される残酷な内容ですが、ギャンブルっていうか単なる拷問ですがね。
得るものよりも失うものの方が遙かに多いよ。
小説の中で福本漫画では珍しい女性キャラが登場するのですが、美心さんがいかに可愛いかがよくわかりました。いや本当に。
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