藤原カイジは予想以上に良かったです。
イケメンでこぎれいな俳優がああも小汚く泥臭くなるとは思わなかった。
服装も貧乏くささが漂うもっさりとしたジャケットにチェックのシャツ。
黒服に威圧されてビクビクして泣いたり、ジタバタしたり、目見開いて利根川に迫ったりとかなりアッパーな演技に圧倒されました。
実にハマり役で本当に良かった。
遠藤が女性の天海祐希という事で不安要素はありました。
鉄骨渡りの惨状を見て「悪趣味な!」とか言った当たりはちょっとキャラが違うんじゃね?と思ったけど、利根川と対立している事や、組織内での自分の身の置き所に迷っていたという映画独自の設定があったから、カイジにお金を貸すという展開に至るのがかなり自然だった。
ビールを奢るという素朴な約束に心が少し動いたってのもあるだろうけど、つい最近会ったばかりのクズに自分の破滅を委ねるとまでは至らないだろう。
まあそれでも女性一人ってのはやっぱり浮いてましたがね。
口汚さとか演技に迫力はあったけど、美人すぎるのも困りものだ。
利根川は個人的には一番漫画に近いんじゃないかと思った。
静かな迫力がまたたまらんね。
ファックユー!ぶちころすぞ貴様ら!とかかなり格好いいのに
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!で厳格な雰囲気ぶちこわしw
いや個人的にはかなり面白かったけど。
焼き土下座は尺や予算の都合でカットです!残念!
石田さんは本当に漫画のまま。
限定ジャンケン時にカイジと抱き合って喜ぶシーンがあったりとか、石田さんとの絡みをちゃんと書いてるのが良かったなあ。
変な意味じゃなくて、石田さんがいてカイジの人間としての良さがよーく分かるんだよ。
鉄骨渡りで落ちる所がセリフで説明されていたのが残念。
口を押さえて落ちていくのはちゃんと絵で見せて欲しかった…。
佐原は映画の展開に合わせて若干違うキャラ付けでしたが、死の淵まで追いつめられた切迫感が出ててやたら格好良くなってました。
でも結局風落ちでかわいそす。
限定ジャンケン
トリックが大分わかりやすく簡略化されてましたが、船井の裏切りと石田さんとの協力が対照的に描かれていたのがすごく良かったのでまあいいや。尺もあるだろうしね。
安藤っぽいエキストラはいましたが、尺の都合で裏切りは無し。裸もなし。
しかしかけ声がジャンケンポンって…
鉄骨渡り
鉄骨のセットはやたら格好良かったけど、アニメや原作を見た者としてはちょっと迫力不足を感じました。風の演出は実写でやるのは難しいのかな…。
Eカード
ジャンケンカードのデザインもなかなかだったけど、Eカードの上品さにほれぼれした。
革製?かどうかはわからんけど、厚みがあってちゃんとセットスタンドみたいなのがあるのがいいね。
耳や目を賭けたり、耳を引きちぎったりとかキチガイじみた事は年齢規制かけないと無理みたいで、ガラスにデコゴツーンで流血しただけと大分ぬるくなってました。
まあ原作のあのくどくどとした心理描写がちゃんと再現されていたので、いい落としどころではないかと。
オチ
利息に加え、車の修理代まで請求するしっかり者の遠藤さん。
ジタバタする藤原竜也が可愛かったw
個人的には続編を期待しちゃうような出来だったので、色々妄想してみる。
使えるギャンブルネタは、チンチロ、沼パチンコ、VS和也あたりか。
チンチロは地下での強制労働をやっちゃってすっとばしたから苦しいかもしれないけど、沼パチンコは遠藤の役割改変で何とかなりそうな気もする。
原作では「遠藤、突っ立ってるだけ」だったし、資金調達はおっちゃんがやればいいよ!
んでスクリーンに華をそえるべく美心も出演させるといいよ!
十六歩はスルーの方向で。
そういやスタッフロールの出演者の中に福本先生の名前があったけど、どこで出ていたんだろ?
追記
映画カイジの感想の記事がある他の方のブログをこっそりリンクご無礼
ttp://d.hatena.ne.jp/TRiCKFiSH/20091008/p1
ビシバシ突っ込んでらっしゃいますが、ほぼ同意です。
セリフで状況説明しちゃってるのは擁護できませんね。
福本先生は黒服役で登場したらしいです。
うは!黒服なんてよく見てなかったよw不覚!
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